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 キャンディス・バーゲンというは名前は有名だが、どうにもピンとこない。
 そんなことを思っていたが、なかなかこれで多くの作品に出演している女優である。

 セックスアンドシティにも出ている。

 このミノルタのキャラクターで、「女優だがジャーナリスト」なんてことをやって、大いにジャーナリストの地位を貶めてくれた人だ。
 だからこの広告が印象に残っているのだろう。


 この人、誰か似た人、似たようなポジションの人がいたはずだと考えていたら、オリビア・ハッセーがそうかも知れないと思った。

 布施明の前妻である。


 「ジャーナリズム」という言葉は戦後、妙に美化され、独り歩きしてきた。

 それはベトナム戦争辺りからだったと思う。


 今の日本の報道を見れば、とてもそんな芯の通った商売ではないことは分かる。

 芸能レポーターどころか、単なる工作員、金のためならどんなことでも囃し立てるだけの連中だ。


 こういう広告を見ると、

 「写真には真実を切り取る力がある」とか、
 「どんなに精緻な調査をした記事よりも一枚の写真が説得力を持つ瞬間がある」とか、

 そんなカッコのよいコピーが思い浮かんでしまうことだろう。

 それら全ては広告やメディアから刷り込まれた美化され、取り繕われたジャーナリズムのイメージでしかない。



  センセーショナル写真を捏造するためにヤラセをし、珊瑚礁に傷をつけた記者は朝日新聞の記者である。
  ご丁寧に自分のイニシャルをつけ、「こんな心ないダイバーがいる、問題だ」なんてやった。

 K.Y。
 地元の連中にはすぐにそのダイビングポイントにそんなものはなかったと分かった。

 告発され、ヤラセが発覚、謝罪へ追い込まれた。

 しかし謝罪などしたところでとても十分ではなかった。
 当時はまだ朝日新聞は従軍慰安婦の捏造を公然の事実のように前提としていたからだ。


 ネットの先達たちはこの破廉恥な所業を大いに揶揄し、自作自演がばれないと思っている阿呆のことをKYと呼んだ。

 これに対し、まだネットの力など信じられず自らの力を過信していたメディアは、それが何のことか気がつかないフリをした。解説されることはなかった。


 そのうち、ネットは「隠語」として改めてこれを創作した。
 KYは「空気嫁」転じて「空気が読めない人」という白々しいコジツケをし、放置するというイタズラを思いつく。

 朝日新聞は広がるネット言論の中で、拾ったネットスラングを真に受け、KYは空気が読めないこととして早速この言葉を得意気に使った。

 これが大いに失笑されていることに朝日新聞はずっと分からなかった。 


 ジャーナリズムなど日本にはない。

 連中に真実を知る能力などまるでないことは明らかだ。

 もちろん、真実を伝える気概もない。



 
 果てはイラクへのアメリカの介入が起き、戦闘が落ち着いたところに物見遊山に出かけた毎日新聞記者というのがいた。

 そいつは落ちていたクラスター爆弾の破片を土産に持ち帰ろうとし、空港で爆発させ空港関係者から死者を出した。

 拘束されるも毎日新聞の名前が中東での汚点となることを怖れ、毎日新聞は釈放を工作。
 遺族の顔を現金ではたき裏工作、あちこちへカネをばら撒き示談。

 記者は釈放され日本に帰国したが、まともな会見などあろうはずもない。
 事件はうやむやのうちに終わった。


 その毎日新聞は日本情報として英文でサイトを運営し、「日本の女子高生は売春婦をアルバイトとしている」とか、「日本では母親が息子の性処理をする」などと流していたが、そんなデマを平然と流し続けた責任は誰もとっていない。

 国民への謝罪は今もってされていない。


 あるいは混乱のミャンマーで、サンダル履きでウロウロとデモ隊と警官隊との衝突の場で写真を撮っていて撃ち殺された馬鹿もいた。

 当時、外国人の集まるBarで、そいつの話題が出るたびに赤面させられ、サンダル履きの自称ジャーナリストなどと笑い種になっていたことを思い出す。


 そいつが所属する自称ジャーナリズム団体はAPFと名乗っていた。

 いわずと知れた著名なAFP通信の名前を真似ただけの嘘。
 劣悪なインチキジャーナリズムである。


 その責任者は大桃某とかいうタレントと不倫だかなんだかで世間を騒がせたが、メディアはこの人物をジャーナリストとして取り沙汰しコメンテーターとして使った。



 ・・・ 嘘がバレていながら無理やり強弁し、それが横行する時代である。

 バーゲンが夢見たようなジャーナリズムなどどこにもない。

 
 ジャーナリズムへの虚しい理想が昭和の広告の中で、ひっそりと踊っている。


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