字が細かい・・・(汗)
なんともカタログを縮小コピーしたような、そんな広告。
能書きがびっしり書いてあってページの余白が大きい。
見てくれること、じっくり読んでくれることを期待して、こんなレイアウトになっている。
広告は最初の「つかみ」が大事だ。
「つかまない」という手もあるにはあるが、それならそれで何か別な「何か」が欲しい。
広告を出す側で焦点が絞れていないとこういうことになる。
シリーズならそのシリーズ自体のコンセプトがあってしかるべきだった。
こういうオーディオ機器全盛の時代となると、ステレオセットというものはイコール音楽とは単純にはゆかなかった。
レコードを聴くのか、カセットプレーヤーを聴くのか、ラジオか、ダビングするのか、これだけ部屋のスペースを取るものが単に「音楽」という括りだけでは片手落ちというもの。
当時は「ライフスタイル」としてのステレオセットだったはずなのだが、商品解説に終わってしまっている。
広告はなんとなくメカメカしく、なんとなくマニアック、そして言いたい能書きはたくさんあるらしいが、何の魅力があるのかまるで分からない。
よく見れば棚にはレコード盤が何枚か入ってさえいる。
それならどんな趣味か、何を聴く人がこの商品を買うのか、と、いわば生活感が出てしまう。
スペックを読ませるだけの広告ならそんなサンプルは無駄なのだ。
結局、あまり出来のいい広告とは言えず、案の定、このシリーズは聞いたこともない。
たいして売れずに失敗したことになる。
日本のサラリーマンはそんな失敗をしてもクビにもならず、相変わらず偉そうに広告論をぶってお偉方を騙し続ける、危なくなれば組合が守ってくれる。
昔から呑気で無責任なものだ(笑)。
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