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  すっかり有名にはなってしまったが、言わねばなるまい(笑)。

 「ブリジストン」ではない「ブリヂストン」だ。

 この広告ではその誤解がされないよう表記がされていない。いつものマークが見えるだけだ。

 まだ自由放任の時代だったのだろう。


 放置すれば暴走してしまうし、色々と主張すれば押し付けがましくなる。

 要はバランスの問題だ。



 「マシンを選ぶ」なんて書いてサーキット的なスピード気狂いのユーザーだけを集めてしまって大丈夫だったんだろうかと思わずにはいられない。

 しかしこの頃はまだF1などテレビではやっていなかったはずだ。

 だからサーキットという実験場で生まれたタイヤ、そして「乗る人を選ぶ」=「マシンを選ぶ」なんてイメージを打ち出すことができたんだろう。

 
 もやもやとして曖昧な方がイメージと言うのは使いやすい。


 タイヤの性能に煩い人にはきっと分かってもらえる、そういうメッセージだ。

 

 この広告写真は黒が多く、いかににも「沈黙」という印象を強く与える。


 寡黙なメカニックやプロフェッショナルたちがマシンの整備に黙々と没頭しているというイメージだろうか。

 これもその後の、F1の実際のコックピットを知る我々からすれば少し実際とは違うというのも分かる。


 まだあまり知られていない月の裏側だからこそ、イメージでどうとでも利用できるということだ。


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