パイオニア

 「システム」という言葉をやたらと使いたがった時代。
 そのニュアンスは今とはまるで違う。

 この頃のシステムは組み合わせたもの、セットするという意味でしかなかった。

 レーザーディスクの話は産業の栄枯盛衰として語られることが多いが、実は独占への欲求が抑えられなかったための企業の失敗の物語でもあった。





 広く世間で周知してもらい使ってもらう標準となるには、我欲を捨てる必要があった。
 それができずにパイオニアは失敗した。
 自らのエゴに押しつぶされたのだと言える。
 女性を使ったこの広告のセンスにもその傲慢が透けて見えている。 

 「オンナを自由に出来る」イコール勝者という意識なのだろう。

 今ではほとんどの企業がこれを教訓としている。
 最近で言えばQRコードは無償で提供されているし、ライセンスを放棄したりこだわらないものが市場を制覇しその流れの中心にいる。

 
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