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広告から思う

薄いビール、ハイネケン

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 酒をよく呑む方だがハイネケンにはほとんど世話になった記憶がない。

 なぜかというと輸入ビールはたいてい薄いのだ。

 そりゃあ海外には濃いビールもあるが一部の専門店ぐらいでしか手に入らない。


 多分輸入した側の先入観が影響しているのだろう。

 濃いビールは日本人向けではないとか、そんな勝手な判断をしているのだ。

 そうでなければこれだけ輸入ビールが薄いという理屈がない。


 バドワイザーと、このハイネケンはそういう薄いビールの双璧だと思う。

 タイのチャンビール、中国のチンタオビールなんかがこれに続くはずだ。




 酒なんて濃いのに越したことはない(笑)。

 濃ければ薄めればいいのだし、ワインをソーダや水で薄めるというのは本場イタリアでもよく行われていることだ。


 そこへゆくと、ビールというは薄めるのは難しいかも知れない。

 ビールに氷を入れるというのはあるが、それはまた別なことだ。


 だからそんな輸入元の判断になってしまうのかも知れない。

 濃すぎるビールは日本人には受け入れられない、とか、なんという都市伝説か(笑)。


 そういえばグレープフルーツも「日本人は酸味が苦手」なんていう前提があって、最初はあまり輸入されなかったという。


 消費者が先入観で買わせられるのはともかく、商売をしている連中に先入観があってどうするのか。





 すなわちこれ、「あまり有難くない輸入品」というやつだ。輸入する側にどこか決め付けてしまっているところがある。

 香水なんてものもそんな感じのモノのひとつだ。


 日本は昔から輸入品を珍重してきたはずだが、どうにもビールとなると国産がいい。


 「スーパードライ」という、日本のビール業界に革命を起こしたビールは海外でも人気で売られている。



 ビールの本場であるはずの、イギリス人の連中がこれをよく褒めたりする。

 いわく、「キレがある」なんて言うのだ(笑)。

 ちょっと笑ってしまう。ぬるいビールを呑んでいる人々には日本のビール文化はちょっと違うのだろう。







 西洋人、とりわけ白人というのは実はアルコールが苦手だったりする。

 日本ならちょっとした量というぐらいでも、ひどく泥酔してしまうことがある。

 「アルコール中毒」なんて言っても、日本人の感覚からすれば大した量じゃなかったりする。


 遺伝子だか体質のせいなんだろうか、しかし僅かの量で酔うと思えば強い酒を呑んだりもする。

 ムチャな呑み方をする。


 日本人はアルコールに耐性があると思う。


 「酒を酌み交わした仲でなければ信用できない」、それは日本人には普通の感覚だ。

 だが今時そんなことを西洋で言ったらアル中問題とされてしまうだろう。


 特に間違ってはいない気がする。

 酒で失態を見せないかどうか、キレイに呑めるかどうか、それもヒトを判断する材料のひとつだからだ。



夏よ来い、NEC

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 「夏よ来い」と言う感じ。実に若々しい広告に思えるが、下に目を移すと製品はエアコン。

 ちょっと今の感覚からすると違和感があって拍子抜けしそうになるw。


 こういう広告写真は今なら、水着や旅行会社、せめて石油元売りぐらいだろう。

 石油元売りはこうしたポスターを定着させるのに成功している。

 広告はあくまでイメージでしかなく、ガソリンと水着とは直接は何の関係もないのだが、健康的なエロチックさは扇情的でもあり、恋の予感へとつながる。

 そしてひいては自動車への購買意欲、恋人とドライブがしたいとつながるものだった。


 対してこちらの広告はあまりにストレートで笑ってしまう。

 待たれる夏の暑さと、夏場を快適に過ごすためのエアコン、そして褐色の美女と、結びつけるものはあまりに単純だ。



 微笑ましくもあるが、「過ぎた時代」と言ったらそれは残酷だろうか。

 今ではこんな広告写真すら槍玉に挙げられることがあるからだ。


 心なしかこの陽射しに目を細めた女性は、将来のポリコレや男女同権でやかましくなる不安を感じているようにも見えなくもない。







 モデルはハワイの女性だろうか、褐色の肌が美しい。

 かつてアグネス・ラムという人がハワイでスカウトされ、まるで天使のように大いに日本で人気を博した。

 あちこちにアグネス・ラムの健康的な水着のポスターが飾られ、日本中が純朴な女性の理想像と賞賛したものだ。

 ハワイの男性と結婚し、今は子供を作って幸福に暮らしていると聞く。



 昔は、このぐらいのボリュームのバストでも十分にイケてるとされたものだ。

 褐色の日焼けした肌は健康美でもあり、水着はビキニが当たり前だった。


 今は発育がいい女性ばかり、巨乳全盛の世の中だ。

 あまり日焼けもシミの原因になりよくないとされるようになり、水着もワンピースや競泳水着にセクシーさの基準が移っていった。


 もはや今では女性の鎖骨のラインなどあまり注目されないのだろう。

 色んな古い価値感が見て取れる。懐かしさを感じるようなモデルでもある。


 



 時代は変わり移ろいゆく。


 かつてNECはこうしたエアコンや洗濯機、いわゆる「シロモノ家電」を作っていた。

 それが「キューハチ」、パソコン事業へと転換。会社は大きく変貌し成長した。

 続いてNECはメモリー事業へと業態を進め、時代の波を乗り切ってきた。


 今また、NECはクラウド事業などネット事業、システム構築事業へと経営資源を集中し、業態転換を果たそうとしている。

 もっと言えば、NECは早くから中国にコミットしない企業として名を馳せている。

 もはや中国という国家と関わることはリスクであり、世界中が脱中国を水面下で進めているが、NECは堅実にこれを守ってきた。

 防衛関連でも信頼のおける数少ない日本企業だと言える。



 最近では東芝の買収話が世間を騒がせたり、企業連合がお荷物半導体をスピンアウトさせたルネサスの浮き沈みも記憶に新しい。


 もしかすると最後に残るのはNECのような会社、変化に適応しようとする企業戦略かも知れない。


 世の中の潮流にくらいつこうとするバイタリティを感じないでもない。






 株価も好調のようだ。
 
 ・・・そう思ったら、30年チャートで見れば株価はまだ底値低迷といったところで驚く。

 株式併合などを加味した上でのことなので間違いはない。まだまだ先はイバラの道なのかも知れない。


 アメリカではNECに酷似した企業としてIBMが挙げられると思うが、どうか。


 
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