スペースシャトル。そこでニコンのカメラが使われたらしい。
もはや遠い昔のような響きだ。
何度も使える宇宙ロケットということで脚光を浴び、軌道に乗るかと思われた。
経済的にも1kg当たりのものを大気圏の外に運ぶのに、画期的なコスト削減になると言われたものだ。
ただ事故を経て、結局は経済効率を優先させたようでも実はコストがかかることが分かった。
悲劇なくば間違った考え方が通用していたことになる。人類の「夢」は夢でしかなかった。
常識から発想されるものはこうしてたいてい間違う。ブレイクスルーとなるものは既存の価値感を打ち破るものでなければならないからだ。
今後、数万度の大気圏再突入にもまるで耐えられるような素材でもできるなら、またスペースシャトルが蒸し返されることもあるかもしれないが、教訓的な失敗ではある。
素材を考えず、メンテナンスを考えず、「何度も使える」「使い捨てではない」と飛びついた結果、人命が犠牲になり、結局はコストも高くついた。
運用コストと確実性、継続可能性、所詮はその兼ね合いということになる。
素材と言う基礎技術の大切さを忘れ、手近にあるものに夢を託しただけのことでしかなかった。
スペースシャトル計画は廃止された。
今は「宇宙軍」が創設され、戦略的な宇宙開発、大気圏外での実験活動という新しい計画が走り出している。
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