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群れ

スキーチーム


スキーチーム

 
 
 こんな古い時代からスキーというのはみんなで群れてやるという方向性があった。

 実際には滑ってみればスキーなど斜面と格闘する一人だけの世界、スピードの世界なのだが、そこを無理やり手をつないで滑る。

 そこには一種のマーケティングのようなものがあったのだと推察する。


 仲間だ、チームだ、ワイワイやろうじゃないか、なんて、楽しく感じられたのはこんな昔のことだからなのだろう。

 昔は今よりも孤独がきちんと受け容れられ、みながそれに耐えられた。それが当然のことだった。

 だからこそ、こういうチームみたいな演出には普通ではない魅力があった。


 今は絶望的なほどの孤独感と孤立が社会に蔓延している。
 人々には断絶があり、疑心暗鬼があり格差がある。

 ほとんどの者はその境遇から逃れようとし、群れたがる。

 だから逆に、猫も杓子も仲間だLINEだなどと上っ面ではつながっていて、表面的なつながりが多い。


 SNSなんてその最たるものだ。
 むしろこういう広告を見せられて今、魅力を感じるような読者などいないのではないか。

 白々しさ感じてしまうことだろう。そして仲間ならいるさ、と、具にもつかない呟きを取り交わす。




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軽過ぎるぞ小僧ども


チャラい小僧ども
 
 「トップスとパンツの大まかなコーディネイト」って、単に着合わせにすぎいだろう。
 「微妙な色使い」などと言うなら、まず色が与える印象を考えるんだ。
 そういうことを「カラーシンボリズム」って云う。それは着続けることでのメッセージだ。
 しかしそれだけ注目されているわけでもない。
 
 ディテールとかスパイスとか、いちいち細かいことを男が言うんじゃない。

 裾が余れば折り返せ、足りなければツンツルテン、店に返品して来い。
 襟のないのはブルゾンなんて言わん。「スタジャン」というアホの代名詞だ。

 正直、罵倒の言葉しか浮かばない。


・・・
 そろいも揃って、アイビーリーグ気取りの坊ちゃんたちが、毎日せいぜいシャワー浴びるぐらいの小汚い貧弱なワキガ臭い白い身体に、どんな服をあしらってみせても、たいていの男にはわかる。小便くさいんだ。




 恰好を気にするってなら意識するその相手は女じゃない。
 男だ。
 小僧らが群れているのだってリカオンのように野獣どもから身を守りたいだけだろうに。決して絆とか友情のせいじゃない。

 何かにことごとく前向きのような顔をして、どうせオヤジの会社の跡をつぐぐらいしかできない無能で、一皮向けばえばり散らすだけの人間でしかない。
 ご自慢のスクールリングで誰でも口説けると思ったら大間違いだ。
 父親の豪邸など能力の反映でもなく、チャラいクルマにしても自身の軽さしか語ってはくれない。
 臭え整髪料で、お前らの毎度の週末のパーティーのお楽しみの臭いがプンプンする。
 人前で口笛など吹くな。
 みっともねえ。

 人生には挫折なんかないと思ってんだろうがそうはいかない。
 父親が味わったこともない挫折がお前らを待っている。
 友だちなど信用するな。同じくらい信用ならない。
 お互いのカッコを常に秘かに値踏みしてやがるもんだから、そうやって見事に誰一人として同じものを着てやがらないじゃねえか。
 そういう腐ったオンナみてえな気の使い方は「繊細」とか、「センシティブ」とは言わねえものなんだ。

 男が歩きながらニヤつくな。 ぶっ飛ばしたくなる。
 お前らがこれからどこへ出かける気なのかさえ伝わってこない。
 まさかこのまま、浮かれた薄っぺらな脳味噌を隠して、その三流芝居のようなポーズだけで生きてゆけるとは思ってはいまいな。

 やがて結婚し、歳をとってもお互いの家を往復し、お互いの家族ぐるみで馴れ馴れしく付き合うのだろうが、お前らの白々しい幸福などいつだって消えてしまうぐらい軽いものだ。
 そこに価値などあるのか。
 
 その時、お前らが泣こうがわめこうが、マスクを被った連中に脅され、誰かこのうちのひとりでも政治家だったらと後悔することになる。
 そして金庫の暗証番号を言うことになるのだ。
 そこに満足なカネが入っているのか?
 そして人生最後の瞬間にさえ、お前らはそういう甘っちろいことを考え、希望をつなごうとする。お前らの悲鳴がヤツラには興奮剤になるとも知らずに。

 お前らが何か必死でやらなかったこと、お前らが影でコソコソとドラッグをやり、女を泣かせ、誰かを追い落としてきたこと、根拠のない噂話で他人を貶めてきた罪を思い出してもいまさら遅い。
 アイビーリーグの坊ちゃんが年を食っただけの、まるでタイムスリップのように、お前らのよくご存じのあの白々しいパーティーのクラッカーさながら、そのまま無様のままだ。

 群れ続けてきた奴など、他人にとってはそこらの虫けらと同じだ。


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