CABIN


 活性炭の入ったフィルター。

 このタバコが発売された時、どうにも違和感のあるタバコだった覚えがある。

 小手先というか、常識から外れたタバコというか、なんでタバコを吸うのにそこまで健康に気を遣うのか、矛盾したものが大手を振っているような気がしたものだ。

 吸い口のフィルター部分の紙はわざわざ色でレンガみたいな模様が印字されていて、「紛い物」の代表みたいなタバコに感じたものだ。


 そしてたいていは、何か胡散臭い人々、小人物、小心者、小ズルイ連中に限ってこれを吸っていた。

 悪い奴ではないんだろうがどこか信用できない。スキを見せられない、そんな連中に限ってキャビンなんて言って新しいこのタバコを吸っていた覚えがある。


 こんなブログでのことだからいいんだろうが、いまどきは喫煙家は肩身が狭い。

 だから、吸っているタバコの銘柄で性格判断、人間の評論なんかするのはすっかり聞かなくなった。


 昔はショートホープを吸う奴はどうだとか、セブンスターは青臭い奴だとか、洋モクを吸う奴はどうだとか、勝手な推理や診断なんてものがよくやられたものだ。

 それは「レッテル張り」というほどには罪深いものではない。

 血液型占いなどよりずっと悪気はないものだった。

 例えば今、チューハイや、ケータイや、色んなこういう性格診断ができそうなものがある。

 だがとんとそんな話は聞かない。


 遊びの余裕がなくなってしまったのか、それともまた例の差別だのというプロパガンダのせいなのか。

 少なくとも長財布や茶髪は朝鮮系、というのは明らかなんだけれども(笑)。




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