もう今の若い連中は「ラッパのズボン」など知らないだろう。
昔の昭和の広告写真だが、なんだか髪の毛のボリュームが今よりあった気がするwww。
カミシモのような巨大な襟、ウエストの位置が妙に高い。すべてが今と違う。
学生時代のことだった。
成人式の行ってきたとかで、晴れ着を着て大学にやってきた女子がいた。
外国人留学生の前でヒラヒラと回って見せて、自慢していた。
俺もその輪の中に混じっていて、キレイなもんだろ、これはシルクなんだぜ、なーんて留学生に言ってやり、着物を褒めてあげた。
帯はハヤリのフクラスズメにしていて、袖はまだ若者らしく長い。
髪もセットして、たいした熱の入れようだった。
留学生にとっては間近に見る着物はそれは珍しいことだろう。
ふと、「でも、ちょっとこれオハショリが長くない?」って言ってしまった。
ちょうどこの広告のジーンズ,腰の位置みたいな感じに見えたのだ。
少し帯からでているオハショリがちょっと長いかなと思った。
着物はサイズがない。だから背が低いと「ハショる」。これをオハショリと言うのだが、あまりそれが長く見えていると小さい背が強調されてしまう。
言ってみればチンチクリンに見える。
言ってみればチンチクリンに見える。
この広告写真と同じで、ウエストのクビレなんかを見せないのが和服だ。
だからオハショリはいくら厚くなってもいい。
出ている長さの調節が肝心というだけだ。
しかし、これを言ったら怒ったのなんの。
もう、頭から湯気を出して激怒していた。
お母さんが着付けしてくれたらしいが、わけも分からず怒って頬を膨らませていた。
ご本人は「オハショリ」ってまるで分からなかったらしいけどwww。
別に意地悪のつもりで言ったわけではなかったんだけど(笑)。