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 このイラストレーターはとても有名な人だと思う。他の商品の広告にも何かを描いたアーチストであったはずだ。

 調べたが名前はちょっと出てこない。

 ニッカウヰスキーの広告はボトルのデザインとともに、大高重治が版画家の奥山儀八郎とともにボトルラベルのデザインを製作している。

 大高重治の手がけたものには「丸美屋ののりたま」のパッケージがある。


  ニッカウヰスキーがロングセラーを続けてきた商品ということもありつとに有名だが、この広告のイラストはどうだったか。


 この広告の商品は「ブラックニッカ」として、違うブランドではあるから、彼らの絵ではないと思う。

 こちらはニッカウヰスキー、ブラックニッカなんて言ってたはずだ。

 ハイニッカなども他にあり、当時の高級路線を模索した。 


 初期のニッカウヰスキーが、高価で庶民に手の届かないウィスキーというものを日本にローカライズしたものであったのに対し、高度成長を経て豊かになった日本はより高級なものをと志向していった。

 やがてダルマと呼ばれる「サントりーオールド」や、多くのブランドが華々しくBarのカウンターを飾るようになり、ボトルキープなる日本文化も育っていった。

 ニッカウヰスキーはそこでは劣勢となる。

 やかでアサヒビールに吸収されたのもムリなからぬことではあった。




 今はまた、酒税の迷走と景気、生活の貧困化でまた世間では注目を浴びているのだろう。

 懐かしいボトルをスーパーなどで再びよく見かけるようになった。

 復刻したのかトリスもよく見かける。


 そう言われてみると、トリスは柳原良平という人のデザインだが、ちょっとキャラの作風が似ていなくもない。

 ・・・まさか、ねえ(笑)。

 


 黒人というかカリビアンのような顔はどこかしら気取っていて、サミー・デイビスJrのような、違うような(笑)。

 確かサミーもニッカの宣伝に出ていたはずだ。


 ピカソのキュビズム的な描かれ方がシュールでもある。 

 そして背景に広がるのはネバダかデスバレー。

 シャープでキリッとした喉が焼けるようなウィスキーのイメージということだったのだろうか。

  青空が広がり、悪くない印象だ。よい広告だと思う。


 
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