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 製品の広告だというのにジョージハリスンなどと、個別のミュージシャンの名前を出すというのは今はやらない手法だ。

 どうしたって人それぞれの好みがあるからだ。 染まってしまつてはたまらない。

 ビートルズ伝説があったにしても、それはないだろう。





 昭和の時代、ジョンレノンが死ぬ前後、ジョージはやたらと露出したがった。

 才能に溢れていたのはポールとジョンだったが、ジョージハリスンはその一角を占めようとした。

 「ボクがビートルズと呼ばれていた頃」なんて曲があったが、いかにも痛々しいものがある。


 スピリチュアルなことに傾倒し、人間的には悪くない人だったようだが、どうしても「ジョージハリスンその人」というものの影は薄いものがあった。



 人生の選択ということを考えると、解散後、役者に転ずるとさえ言われりしたリンゴスターとは違った。

 音楽プロデューサーとしての才能はあったようだが、なぜかそちらに専念するということもなかった。

 天才たちを前にして、どうしても何かのコンプレックスが植え付けられてしまったのかも知れない。

 ジョージハリスンというのはそういう男だ。
 


 その上でこの広告では、一見してタフそうな男が呟く。

 色々とオンナとあった。そして、「流れてきたのはジョージハリスンの声だ」、と。


 ひょっとしてこの広告はナヨッちいとハリスンを密かにディスっているのじゃなかろうか。

 そんな風にさえ思えてくる。


 ジョニーキャッシュやオーチスレディングの名前ならいい。

 しかしジョージハリスンという名前を使ったのは、分からない。いったいどんなイメージのつもりだったろうか。

 謎だ。


 ナショナル、つまり今のパナソニックだが、あそこの社員も末端はみなどこかおかしい連中の印象がある。

 引っ張っているのは有能なごく少数のまともな人々というわけ。


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