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  こんな時計があった。 昭和の時代のイメージそのままに、ムクムクとした太った時計だ。

 昭和の時代、「宇宙家族ロビンソン」というアメリカのテレビ番組があった。

 日本でも放映されたが、そこには太った丸っこいロボットが登場する。


 この影響なのか、昭和の時代、ロボットや未来の街や建物のイメージは角ばっていず、たいてい丸い曲線で構成されていたものだ。




 考えてみれば無重力空間を旅する宇宙旅行で、あちこちに鋭利な部分があっては困るだろうし、極力そのような部分を少なくするのは当然のこと。

 何事にも配慮された未来のイメージということで、間違いではないかも知れない。


 しかし全体の存在のイメージとか、「触って操作する」部分以外の、例えば宇宙船自体のことを考えると、どこか違う気もしないではない。

 空気抵抗を考える必要のない宇宙空間では、宇宙船が鋭利なシェイプでも問題はないはずだ。

 
 この時計がやたらとムクムクとしているのは、未来のイメージというより技術的な必要もあったのだろうけれども。



 そしてこの商品名には注目せざるを得ない。

 「タッチトロン」というネーミングだが、「トロン」というあの伝説的映画よりは確実に前の商品だったはずだ。

 テレビのブラウン管の「トリニトロン」とか、そちらから来ていたのだろうか。





 この文字盤は液晶やLEDではもちろんない。

 発光ダイオードを使った表示だった。


 発光ダイオードというのは、あの有名な映画「2001年宇宙の旅」で、暴走したコンピューターHALがカウントダウンしたあの表示だ。

 発光ダイオードは赤と青ぐらい光ぐらいで、電卓やエレベーターの表示など、一時はあらゆるところに使われた記憶がある。


 今から思えば発光ダイオードの寿命は長く、今の液晶やヘタをすると今の品質の悪いLEDなどよりずっとヘビーデューティーなものだったような気がする。


  ダイオード管は、触ると少し熱を持っていたような記憶がある。




 そして、この時計のように、「タッチ式」というのもその後に大いに流行ったものだ。

 個人的にはタッチ式というものの耐久性には大きな疑問を感じるが、昭和の末期から、何でもかんでもやわらかでほんの少し触っただけで瞬時に反応するというのがもてはやされるようになっていった。

 「バチン」なんてスイッチを入れる方が分かりやすくていいと思うのだが、テレビやオーディオ、電子レンジなど、みんなソフトなタッチ式へと変わっていった。

 タッチ式の欠点である誤動作についてはあまり考えられることはなかった。


 考えてみれば、今でもパソコンのマウスからクリック感を取ろうとはしないものなのだが。


 こういうタッチ式がもてはやされた時代から、それがひいては今のスマホのような、フリック操作などへと引き継がれているような気がする。


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