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 この頃のデノンはオーディオの世界ではトップグループにいたはずだ。

 ヤマハだのそんなのがこれに続いて、ソニーやシャープなんてものはオーディオマニアの世界ではおもちゃ扱いだった。


 オーディオの世界を知らないと「デンオン」なんて読んでしまい馬鹿にされた。

 インピーダンスとか、高音域とか、なにやら難しい理屈がオーディオマニアの世界にはあって、なかなかハードルが高かったことを思い出す。

 オーディオを知っているような連中はこのメーカーを「デノン」と呼んでいた。そこには誇らしげな調子が伺えた。


 この読み方が実際のところ本当はどうなのか、広告を見てみたことがあったが、なぜか広告には英字しかなくて読ませる側に任せている気がした。

 この広告にも色々と書いてあるが、デノンなのかデンオンなのかは書いてない。

 書いてあればカタカナがあるだろうと思うのだが、まるでメーカー名を避けるようにつらつらとウンチクが書いてある。


 クイズでもないだろうにどういうわけか。

 ブランドのイメージのためにわざと触れないようにしていたのだろうか。この広告にもDENONと英字の表記しかない。

 こういうことはわざと、狙ってやっているのかも知れないと思った。

 
 似たような話で、「キャノン」は会社の登記名としては「キヤノン」だ。

 日立製作所は「ひたちせいさくしょ」と言うらしい。「せいさくじょ」じゃない。


 昔は英字の会社名など許されなかったから、このデノンも登記や四季報を見れば分かったかも知れない。

 時代はうつろう。会社の栄枯盛衰も激しい。
 

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