タテ形リニア・レコードプレーヤー

 
 ありました。こういう縦型、レコードプレーヤーというのが。 懐かしい。

 これは後に「リニアトラッキング」という言葉が定着するはずだから登場したての頃かも知れない。


  昔ながらの蓄音機スタイルのレコードプレーヤーが、回るレコード盤を追っかけるようにして弧を描いてトレースしてゆくのに対して、これは横に針が動いていく仕組み。

 視覚的には納得できても、回転体に対してリニアに針が動くというのは違和感があって先進的な感じがした。


 Barやレコード喫茶なんかで、わざわざこれをディスプレイするようにしてかけてみせ、眺めながらコーヒーやロックをいただくなんて、まさに昭和の香りそのものがする思い出。


 登場したときには相当なインパクトがあったのだと思う。
 

 ただ、音は実際はどうだったんだろうか、回るものに対して垂直に針が拾うとしたら、やや横を向いているはずで、ガリガリと側面を削ってしまう。
 リニアに横に動いていくならひっかからないようにしなければならないはずだ。

 針先のヘッドだけが曲がって対応してゆくのか。

 機構は複雑なはずだが、これ専用のレコード針が売られているというのはなかったはずだ。だから、メカニズムで解消したのだろう。



 ・・・なんて、ウッカリするとついこちらの世界に引き込まれてしまう(笑)。
 そういうものがこの商品、この魅力でもあったのだと思う。

 ウンチクをつい言いたくなるような商品。
 どうしても一度は味わってみたくなる。

 こういう商品開発の精神が、かつて昭和の日本を引っ張っていたのだ。


 今、そういう商品があるとしたらどこら辺りだろうか。例えばキーボードとか、マウスとか、ああいうところに変わったもの、革新的なものが登場すれば目を引くはずだ。


 要するに、必ず使われているような何気ないものに新しい技術が使われるということ。そこに革新を感じる。

 ドローンなんか、いくら革新的だとしても、そうそう使いたいと消費者が入ってゆけるものではないのだ。

 裾野の広い商品のビジネスは大きい。


 

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