シカゴ・トリビューン


 
 「鋭気」って、あまり使われなくなった言葉だ。

 最近は鋭さなんて、見せてはいけない時代。

 仕事が出来れば警戒され叩かれる。
 無能ばかりが幅を利かせている。

 今は住みにくい時代だ。



 「光と音楽のシャワー」なんて言っているが、まだこのコンポはそんな感じがない。


 これにヒントを得たというわけでもないだろうが、この後、音量レベルに応じてピコピコするランプなんかがついたステレオセットが登場することになる。

 グラフィック・イコライザーと呼ばれた。

 意味もないのに音程や音量のレベルをインジケーターが示して、それがピコピコと点滅して動くのが流行った。



 ラジカセですらそういうインジケーターがイルミネーションのようになっているモデルが発売された。

 「目がチカチカする」なんて、言われるようになるのはずっと後になってからだ。

 そんなタイプの製品は、落ち着きのないバブルの時代に似つかわしく、その時代を駆け抜けていった。


 広告の下にはシカゴ・トリビューンがあるから、先物商売だろうか。レモンと一緒に、深夜明け、夜勤ということか。

 大きな値動きでもあったのだろうが、今ほど激動の時ではないはずだ。

 


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