長嶋茂雄

 長嶋茂雄。若い。

 この人の類い稀な才能というのは、世間から注目を浴びるということに尽きるだろう。
 常に陽の当たる人だ。
 亡くなった野村監督もそれがよく分かっていた。

 その反面、努力する場面がなかなか見られない。ひいては人に言葉で説明できないということになる。
 野村監督とは正反対だった。

 人の気持ちはあまり判かる人ではなかったようだから、監督としては一流ではなかったかも知れない。




 ただ野球チームのブランド、読売ジャイアンツの看板さえ凌いだということは評価できる。

 その存在自体に価値があった。
 そう考えれば、それに相応しい時計ブランドかというとどうだろう。

 見劣りしてしまわないか。
 そこが難しいところだ。
 広告に実際の人物をイメージキャラクターに使うのはとても難しい。
 どうしても商品と較べられてしまうところがある。

 だからアニメや漫画などはやりやすいとそちらに流れたが、量産されれば薄くなる。
 
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