こういうカメラの下につけて、連写する拡張部品。
あったわよねえwww。 遠い目。
「フィルム・カメラの自動巻き上げ機」よ(笑)。
「よいとまけ」ってお菓子があるけど。
あれのミソはオブラートなのよね、余談だけどww。
この商品名、正しくは「モータードライブ」って言うのよね。
「オートワインダー」って言うモノもあった。それも動きは似たようなモノ。
モータードライブはプロも使うから凄くお高かった。
スポーツの場、野球やらスピードウェイや疾走する馬たち、そんなスピードのある現場で取材する連中が使ったりしてたわけ。
バンバン高速で巻き上げて連写する。何枚も撮影して一番いいのだけを使う。残りは使わないで捨てる。
まるで一種の陶芸よね。
これをカッコよくてプロっぽいと思った男子たちがいたわけ。
そうすると女の子もホイホイ脱いでくれるって? まさか本気で思ってたのかしらww。
まあ実際にその後になって「ハメ撮り」とか流行るから、女の子もまんざらでもなかったのかも知れない。
でもほら、この広告、珍しくカメラを持っている手はオトコじゃない?
フツーこういうセンスとこういう名案でメカニカルなものを売る広告って、たいていは女の手なはずでしょ? マニキュアかなんかした。ね、この広告写真はちょっと違うわよね。
まさに、オトコが「アクションカメラする」ってニーズに訴えていた証拠よねwww。
アタシは「アクションカメラ」なんて言葉、思い出したくないけど(笑)。
もちろん、最初はプロでなくても売れた。お金のある子はいたのよ。
今のデジカメの時代でもそうでしょ。
道具にお金を惜しまないって人はいるのよ。
で、メーカはもっと売ろうということになって、ちょっとグレードの低いものを売り出した。モーターは弱くてそんなに高速では連写できないけど、雰囲気は同じ。
安いものだからそんなに早くは巻き上げられないんだけど、これを作って差別化し、ローエンドの商品ということで名前を「オートワインダー」と名づけたわけ。
お見事。www
実際、これは目が飛び出るほど高くはなかったから売れた。
プロっぽくってカッコいいって思ってたのよ。飛びついた連中がそして街に繰り出し、被写体を探してせっせとフィルム屋に貢いだ。そういう「アクションカメラブーム」というのがあった。
この機械音がまたセクシーに思えたんでしょう。
江戸末期には魂を吸い取るって写真は言われたものだったそうだけど、それから現代になってその伝説みたいなものが甦って人を揺さぶるこんな仕掛けが流行ったって考えたら、何か不思議な気がするわね。
まあ、プロっぽいって言っても、アタシに言わせればホントのプロらしさってのはソロバンがはじけることだけど。(笑)
今でもマスコミは、フラッシュとかわざわざ音なんか出る必要もないのにデジカメでバシバシやってるじゃない? あれも本人たちはプロっぽい一種の符牒というか、シンボルとして使っているのよね。
そして記者会見で圧力をかけて、何か引き出そうとする。
でももはや時代に取り残された感じさえするわよね。だって今やマスコミって真実を伝える報道じゃなくて、ただ何か誘導や煽りしか流さないものなんだから。
というわけで、もはやカッコはつかなくなっちゃったけど、その昔、あのウインウインする機械音がシロウトにも手に入って、出逢った被写体を揺さぶり、オンナは脱ぎオトコは立ち、いやオトコだって写されたら脱いだりなんかしてww、フェロモンがムンムンする部屋をオートワインダーの音がかき回したのよ。
そんな、すったもんだやる小道具、ツールになった。
そんな時代のこと。
ハヤりってほんとわからない。
え? アタシ?
アタシも持ってたわよ!www