ナガオカのレコード針

「姉さん」。
 「お姉さん」とはどういうことかと思ったら、自分の身内ということらしい。
 姉(アネキ)を姉さんとは言わないと思うけど。 古い時代のセンスだとそうなのかね。

 要するに、
「ほらほら、女なんかに負けるなよ。
   凝り性は男の特権だ。やらないでは男がすたるではないか。」
 などと広告で焚きつけているわけ。





 背景にはマニキュアがあって、タバコがくゆっている。
 タバコは細身で、口紅がついているようだ。
 女を描くためのキーワードも想像力も貧弱だ。まあそこは昔のことだから。

 で? それじゃあ、何をその姉は聞いてるとするのかな?(笑)
 ジャズの線はないよ。この写真じゃ。
 こんなメタルの灰皿じゃジャズじゃない。アネキはまるで水商売にしか見えないのだが。
 としたら、まさか歌謡曲ってオチじゃないよね。

 そういうところも作っておかないとダメだ。
 言わない部分、見えない部分にも仕事をしておく。
 それが仕事というものだ。
 そんなことさえ考えなくてもよかった時代なんだろう。お気楽な、無能でもなんとかやれた時代。

 我々は気がついたらそんな古い時代の後始末をさせられていることがある。
 今はネットとPCがある時代。頭の悪さはずっと昔よりも目立つようになった。
 色んなことに気付けること。あらかじめ想定できること。そういうものは大事だ。

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