ロンサム・カーボーイ
  こういうのを「カーコンポ」って言った。
 随分と売れたんだろうが、考えてみれば運転するのに音楽かけていたら危なくてしょうがない。
 
 標準装備ではないからわざわざ買って取り付ける。日本でもこんなのを買って取り付けた連中がいた。今では想像もつかない。
 広告は「ロンサムカーボーイ イン シシリー」となっている。
 イタリアにもロンサムカーボーイがいるぞというわけ。
 
 欧州では、駐車するたびにカーオーディオのテープ部分だかどこだか、そこだけカセット式に取り外せるようになってて、いちいち外して持っていこうとする連中が多かった。
 置いといたら盗まれるのだいってどこへ行くにもお供にしようとする。




 革ジャンにそれを抱えて歩く。かっこ悪すぎるのってなんのってwww。
 それこそイタリア小僧ども。 

 今から振り返ればチンケで可愛げのあるギャング団だ。
 顔のアゴあたりの横を走る傷があれば必ず失敗したことのあるヘマな奴だとわかる。クビを切られそうになった奴がそういうキズを顔につけている。
 そんな連中が大事なカーオーディオ-を抱えて酒場に行くもんだから滑稽なことこのうえなかった。

 街のカウボーイならぬ、「カー・ボーイ」。
 つまりブーブーを乗り回していたガキってことだ。広告から昭和のガキの臭いがした。

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